タイ取引競争委員会(TCCT)が、配車・宅配プラットフォーム市場の競争指針と行動計画の策定を始めました。TCCTは、上位2社への集中が進む市場で、プラットフォームの価格設定やアルゴリズムを競争政策の観点から検証します。
何が起きたか
Bangkok Postによると、TCCTは専門小委員会を設置し、配車プラットフォームの競争指針と行動計画を策定します。初会合は8月18日の予定で、デジタル配車・オンデマンド宅配サービスの基準案も検討項目に含まれます。指針の条文や適用時期はまだ決まっていません。
背景・市場の寡占化
TCCTの分析としてBangkok Postが伝えた推計では、2024年の配車市場はGrabが約70%、LINE MANが約20%、inDriveが約5%でした。2026年にはGrabが45〜50%、Boltが約45%とされ、TCCTはこの構造を「行動上の複占」と説明しています。宅配市場もGrabFoodとLINE MAN Wongnaiの上位2社が2026年の取引量の80〜90%を占めると推計されています。
TCCTは2026年3月25日、複数の利用者層を結ぶデジタルプラットフォームを対象に、不公正な取引や競争制限行為に関するeコマース指針を公表しました。今回の市場分析を受け、配車・宅配分野に対応するため既存の枠組みを強化する必要があるか検討します。
検討対象となる競争上の論点
TCCTは、不透明な変動料金、原価を下回る価格設定、不公正な手数料を精査すべき項目に挙げました。このほか、自社系列のサービスをアルゴリズムで優先する行為や、加盟店・ドライバーを囲い込む排他的な条件も検討対象です。新指針が成立すれば、利用者の運賃表示、ドライバーや配達員の手数料、加盟店の契約条件に影響する可能性があります。
情報源
- Bangkok Post「Regulators home in on platform power players」
https://www.bangkokpost.com/business/general/3300887/regulators-home-in-on-platform-power-players