タイ東北部ヤソートーン県の学校において、給食を食べた生徒や教職員らが下痢や腹痛を訴える集団食中毒が発生したと報じられています。Bangkok Postによると、2026年6月10日以降、市管轄の学校で累計267人が症状を訴え、治療を受けた人や入院した人も出ました。

報道された保健当局の調査結果と、タイ国内で日常生活を送るうえで実践すべき一般的な食中毒予防策についてまとめます。

何が起きたか

報道によると、ヤソートーン市にある学校で、6月9日に提供された給食の「カオムーデーン(チャーシューご飯)」を食べた生徒や教師ら267人が食中毒症状を訴えました。このうち129人が治療を受け、55人が入院したものの、症状は改善しているとされています。

保健当局が給食室の食器や調理器具などを調べたところ、調理場の床や容器からサルモネラ菌、エロモナス菌、大腸菌が検出されたと報じられています。当局は、調理環境の衛生不良や不適切な食品管理が原因とみており、同校では給食室の消毒清掃や保管容器の改善が進められているとされています。

在住者への影響と自衛策

今回の食中毒は、報道された範囲では特定の学校の調理環境に関する局所的な事案です。そのため、「特定の地域やタイの学校給食全体が危険である」と過度に不安視する必要はありません。

しかし、タイは年間を通じて高温多湿であり、病原菌が非常に繁殖しやすい気候です。調理器具の洗浄不足や食材の常温放置があれば同様のリスクはどこでも生じ得ます。特にお子様や免疫力の低い方は症状が重篤化しやすいため、個人の自衛が重要です。

確認すべきこと

  • 食事前の手洗い習慣の確認: 子どもたちが食事の直前に、石鹸を使って流水で十分に手を洗っているか確認してください。病原菌の多くは汚染された手を介して口に侵入します。
  • 初期症状と医療機関受診の判断基準: 激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状が出た場合、特に小さな子どもは脱水症状が進みやすいです。ぐったりしている、尿の量が極端に少ないなどの場合は速やかに医療機関を受診させてください。

今日または今週すること

  • 個人用衛生グッズの持参と家庭での加熱徹底: 携帯用の除菌ウェットティッシュやアルコールジェルを持たせることを推奨します。また、家庭でも肉類は中心部まで十分に加熱し、調理後は常温放置せず速やかに冷蔵保存してください。
  • 緊急時の経口補水塩(ORS)の常備: 下痢や嘔吐がある場合は、タイの薬局やコンビニで市販されているORS(経口補水塩の粉末)を水に溶かして少量ずつ頻回に飲ませてください。重篤な場合は救急車(ダイヤル 1669)を手配してください。

情報源