バンコク中心部ポムプラップサットルーパーイ区の電気製品・雑貨卸売市場「クロントム総合市場(Khlong Thom Center)」で8月28日夜に大規模な火災が発生しました。建物の一部が崩落し、周辺で買い物や仕入れをする在住者・事業者にも影響が及んでいます。
何が起きたか
現地報道によると、火災は8月28日午後8時42分ごろに通報があり、ワラチャック通り沿いの同市場1階の店舗から出火しました。可燃性の高い電気製品や雑貨が密集していたため火の回りが早く、午後9時10分ごろには駐車場下の中2階部分まで延焼しました。電子機器やプラスチック製品が燃える際に断続的な爆発音も発生したと報じられています。主な火勢は午後11時13分ごろまでに抑えられましたが、隣接建物で再燃し、消防活動は29日朝まで続きました。
高熱で鉄骨の強度が失われたことで、庇や屋根の一部、駐車場フロアが崩落し、上層階に駐車していた車両も被害を受けました。一部報道は建物の約9割が損壊したと伝えていますが、タイ政府は損害額や被害規模について未確認情報を拡散しないよう求めており、当局が構造と損害を調査しています。バンコク都のチャチャート・シッティパン知事は建物内に取り残された人はいないと説明しました。出火原因は特定されておらず、警察の鑑識班が証拠収集を続けています。
被害の規模と負傷者
タイ政府とエラワン救急医療センターの29日時点の発表では11人が負傷し、死者は確認されていません。報道された当時の内訳は重篤1人、準重篤1人、軽傷9人ですが、その後の容体は変わる可能性があります。バンコク都の29日の説明では、市場には約300区画、正式な賃貸契約は約100件あり、同日朝までに約70件の届出がありました。
保健省は火災直後、煙や微小粒子による目・鼻・喉の刺激や呼吸器症状に注意するよう呼びかけました。29日夜のバンコク都による移動測定では、一酸化炭素や二酸化窒素など複数の測定値は基準・監視値を下回った一方、現場周辺ではPM2.5への注意が必要として、現場を避け、必要な場合はN95マスクを着用するよう案内しています。現場約500メートルを重点に、風下側でも監視が続けられています。
事業者向けの届出・支援
バンコク都は29日、市場向かいのワット・プラ・ピレーンに罹災届出・調整拠点を設けました。30日以降は、ポムプラップサットルーパーイ区役所2階の行政課が午前8時から午後4時まで届出を受け付けています。警察と区職員が被害状況、賃貸契約、事業者本人を確認したうえで、初期支援や保険請求を調整します。具体的な補償内容は確定していません。問い合わせ先は区役所の02-282-4902です。
情報源
- タイ政府「クロントム総合市場火災の状況と注意喚起」
https://www.thaigov.go.th/th/news/168264
- タイ保健省・保健局「クロントム総合市場火災の健康影響への注意」
https://anamai.moph.go.th/th/news-anamai/45179
- The Pattaya News「Fire at Khlong Thom Center in Bangkok Contained after Overnight Blaze; Building Partly Collapsed, 11 People Injured」
- 画像: Thai Life Navi作成の生成イメージ(事件現場の実写ではありません)