バンコク中心部にあるラーチャモンコン工科大学タワンオーク校ウーテンタワイ校区と、パトゥムワン工科大学で、少なくとも3か月間の対面授業停止が決まりました。サイアムBTS駅で学生同士の衝突が起きたことを受け、教育当局、大学関係者、警察が安全対策を協議した結果です。
何が起きたか
Thai PBS Worldによると、高等教育・科学・研究・イノベーション相のヨットチャナン・ウォンサワット氏が開いた会議で、ウーテンタワイ校区とパトゥムワン工科大学について、少なくとも3か月間は対面での教育・学習活動を行わないことで合意しました。学生の学習に影響が出ないよう、代替の授業方法を用意するとされています。
会議は、月曜日にサイアムBTS駅のホームで両校の学生が衝突したことを受けて開かれました。報道では、警察官が警備にあたっていたなかで2人の学生が負傷したとされています。警察は、サイアム、パトゥムワン周辺の安全確保を強化する方針です。
なぜバンコク中心部で重要か
サイアム、パトゥムワン周辺は、BTSの主要乗換地点、商業施設、大学、観光客の多い場所が集まる地域です。今回の措置は、学校内だけの問題ではなく、通勤・通学・買い物・観光で多くの人が使う公共空間の安全に関わる判断です。
一方で、両校の学生全体を危険視するような受け止め方は避ける必要があります。当局の説明では、学生の学習機会を維持しつつ、再発防止と地域の安全確保を進めることが目的とされています。
校地移転問題との関係
Thai PBS Worldは、ウーテンタワイ校区が1935年からチュラロンコン大学の土地を使用してきた一方、賃貸契約は2003年に終了しており、政府がサムットプラカン県への移転を進めてきたと説明しています。2022年には最高行政裁判所が同校区の退去を命じましたが、移転は長年遅れています。
今回の会議では、チュラロンコン大学が現在のウーテンタワイ校区の土地をイノベーション区域として保持する一方、同校区のアイデンティティや教育理念を尊重する方針も示されました。関係機関の代表を含む委員会を設け、今後の区域整備を協議するとされています。
利用者への影響
現時点で、BTSサイアム駅や周辺商業施設の通常利用が停止されたとの情報は確認されていません。ただし、警備強化や学校行事の制限により、周辺で一時的に警察官の配置や動線整理が目立つ可能性があります。
両校の学生や保護者は、授業形態、試験、実習、登校可否について各校の正式通知を確認する必要があります。周辺を通勤・通学で使う人は、SNSの断片的な映像だけで判断せず、学校、警察、交通機関の発表を確認してください。
情報源
- Thai PBS World「Uthenthawai, Pathumwan ordered to suspend classes for three months after BTS clash」