日本の外務省は2026年7月2日付で、タイおよびカンボジアの危険情報を更新しました。今回の更新は、タイ・カンボジア国境周辺の情勢が一時期に比べて安定したことを踏まえたものですが、国境近くの地域では引き続き高い警戒が必要です。

何が変わったか

タイ側では、シーサケート県、スリン県、ブリラム県、ウボンラチャタニ県、サケーオ県、チャンタブリ県、トラート県のうち、カンボジア国境から30km以内の地域は引き続きレベル3(渡航は止めてください)です。一方、国境から30kmを超えて50km以内の地域は、レベル2(不要不急の渡航は止めてください)へ引き下げられました。

カンボジア側でも、タイ国境から30km以内の地域はレベル3が継続され、30kmを超えて50km以内の地域はレベル2へ引き下げられています。それ以外のカンボジア全土はレベル1(十分注意してください)が続いています。

背景には、2025年7月以降にタイ・カンボジア国境付近で発生した軍事衝突があります。両国は2025年12月27日に停戦に合意し、その後は約6か月にわたり大規模な軍事衝突は発生していないとされています。ただし、国境付近の重火器撤収は進んでおらず、不測の事態が起きる可能性は残っています。

在住者・旅行者への影響

タイ在住者にとっては、カンボジア旅行、ビザ関連の移動、陸路での国境越え、国境県への出張や観光に関係する情報です。危険レベルが一部引き下げられたからといって、国境周辺が通常の観光地と同じ状態になったわけではありません。

特に注意したいのは、国境から30km以内の地域です。この範囲はタイ側・カンボジア側ともにレベル3が続いており、目的を問わず渡航を控えるべき地域です。また、30kmを超えて50km以内の地域もレベル2であり、不要不急の移動は避ける扱いです。軍関連施設、検問所、兵器、軍事活動の撮影は、現地当局とのトラブルにつながる可能性があります。

確認すべきこと

  • 外務省の海外安全ホームページで、行き先がタイ側・カンボジア側のどちらの危険情報に該当するか確認する。
  • 国境から30km以内の地域には入らない。
  • 陸路移動の場合、目的地だけでなく途中の経路が危険レベル対象地域を通らないか確認する。
  • カンボジアへ行く場合は、都市部でも強盗、ひったくり、詐欺、闇バイト型の勧誘に注意する。
  • 短期渡航は「たびレジ」、長期滞在は「在留届」の登録内容を最新にしておく。

今日または今週すること

国境県やカンボジアへの移動予定がある人は、ホテル予約や交通手配の前に外務省の最新情報を確認してください。旅行会社や知人の案内だけに頼らず、公式情報で地域名と危険レベルを照合することが大切です。

また、在タイ日本国大使館、在カンボジア日本国大使館、在シェムリアップ日本国領事事務所の連絡先をスマートフォンに保存しておくと、トラブル時に動きやすくなります。危険情報は情勢により変わるため、出発直前にも再確認してください。

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