タイ運輸省は2026年10月1日から、アプリ経由の配車サービスについて、プラットフォーム、ドライバー、使用車両に対する法令順守の確認を厳格化します。Grab、Bolt、inDrive、TADA、MAXIM、LINE MAN、Lalamove、FINGOGOなどが対象として報じられています。
何が起きたか
Nation Thailandによると、シリポン副運輸相は9月24日、陸運局(DLT)と8つの配車アプリ事業者の代表が参加する会議を開き、10月1日から取り締まりを強化すると説明しました。対象は、アプリ事業者、ドライバー、サービスに使う車両です。違反内容によっては、罰金や禁錮を含む法的措置の対象になる可能性があります。
運輸省は「App report card」と呼ばれる監視の仕組みも導入するとしています。これは、公共交通用運転免許を持たないドライバーへ仕事を割り当てる、不適切に登録された車両を使う、といった違反を記録し、事業者ごとの対応を確認するものです。違反が続く場合は、警告、サービス停止、アプリ認証の取り消しまで進む可能性があります。
利用者への影響
旅行者や在住者にとっては、アプリで呼んだ車やバイクが、公共交通用の免許や登録を満たしているかがより重視される流れです。10月1日以降、プラットフォーム側の確認が強まれば、安全性や苦情対応の面では改善が期待できます。一方で、移行直後は一部地域や時間帯で、登録済みドライバーの数が足りず、待ち時間や料金に影響が出る可能性もあります。
空港、深夜、雨天時、地方都市で配車アプリを使う場合は、車両番号、ドライバー名、アプリ内のルート表示を確認し、アプリ外での直接交渉や、登録情報と違う車両への乗車は避けてください。トラブル時は、アプリ内の通報機能や、必要に応じてツーリストポリス1155などの公的窓口を利用します。
ドライバー側の手続き
タイ政府は9月5日の発表で、アプリ配車のドライバーに対し、2026年9月30日までに公共交通用運転免許を適切に取得するよう求めていました。DLTは、資格確認、身体能力テスト、学科試験、犯罪歴確認などの手続きを案内しています。
Real News Thailandは9月24日、公共交通用免許の新規発行が大幅に増え、9月26日にはバンコク第5陸運事務所で土曜の臨時受付も行われると伝えました。運転者側は、所属アプリの案内だけでなく、DLTの公式情報で必要書類、予約、試験、犯罪歴確認の流れを確認する必要があります。
背景・なぜ重要か
タイでは配車アプリが日常の移動手段として定着しましたが、利用者保護、ドライバー資格、車両登録、既存タクシーとの競争条件をどうそろえるかが課題になってきました。運輸省は、6月29日に主要アプリ事業者と協力方針を確認した後、公共交通用運転免許を取得するドライバーが大きく増えたと説明しています。
今回の強化は、配車アプリを禁止するというより、アプリ経由の車両も公共交通として同じ安全基準に近づける政策です。利用者にとっては、安さや早さだけでなく、登録済みの車両か、苦情対応の窓口が残るかを確認することが重要になります。
情報源
- Nation Thailand「Thailand to tighten enforcement across ride-hailing services」
https://www.nationthailand.com/news/policy/40071442
- タイ政府「รัฐบาลเดินหน้าจัดระเบียบผู้ขับรถรับจ้างผ่านแอป...」
https://www.thaigov.go.th/th/news/168551
- Real News Thailand「รัฐบาลย้ำผู้ขับรถรับจ้างผ่านแอปทุกรายต้องมีใบขับขี่รถสาธารณะอย่างถูกต้อง...」