タイの中央行政裁判所は8月11日、社会保障委員会(SSB)の労使代表選挙を延期するとした雇用主代表・被保険者代表選挙委員会の公告を違法として取り消しました。選挙手続きは再開され、投票は当初予定していた9月27日に実施される見通しです。

何が起きたか

Bangkok Postによると、社会保障委員会の雇用主代表と被保険者代表を選ぶ選挙をめぐり、選挙委員会は7月27日、事前登録要件の扱いが明確でないとして選挙全体の延期を公告しました。投票日は9月27日に設定され、有権者の事前登録は6月1日に始まり、当初の7月15日から同20日まで延長されました。

延期公告に対し、社会保障委員会の元被保険者代表、スサタルム・タンマブーサディー准教授が率いる「Progressive Social Security Team」は、中央行政裁判所へ取り消しを申し立てました。8月11日、裁判所は延期公告を違法と判断し、取り消しを命じました。

なぜ延期が問題視されたか

Bangkok Postの報道では、選挙委員会は、法律上の有権者に事前登録を追加条件として課せるかをめぐる裁判所の仮処分を受け、選挙準備を停止しました。改革派団体は、仮処分は事前登録要件に関するもので、選挙全体を無期限に延期する根拠にはならないと主張していました。

中央行政裁判所は、延期公告が5月25日付の選挙日程に基づく手続きを止める一方、労働省の規則が認める緊急または必要な停止には当たらないと判断しました。裁判所は延期公告の効力停止も維持しており、同様の公告で再び選挙を延期することはできないと報じられています。

タイの社会保険制度における意味

社会保障委員会には雇用主代表7人と被保険者代表7人が加わり、医療給付、所得補償、老齢年金などを支える社会保険基金の政策と運営を監督します。労使代表の選出方法と選挙の透明性は、基金に加入する労働者や雇用主にとって重要な問題です。

今後の見通し

選挙は当初予定どおり9月27日に実施される見通しです。投票資格を持つ被保険者と雇用主は、社会保険事務局(SSO)の公式サイトやSSO Plusで、選挙日程、投票資格、投票所の最新案内を確認できます。

情報源

- Bangkok Post「Court says Social Security Board election can proceed」

https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3300053/court-says-social-security-board-election-can-proceed

- Bangkok Post「Reformists oppose delay to board poll」

https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3297202/reformists-oppose-delay-to-board-poll

- Bangkok Post「SSO appeals order halting board vote preparations」

https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3293097/sso-appeals-order-halting-board-vote-preparations

- タイ政府「社会保障委員会選挙の有権者登録期限を7月20日まで延長」

https://www.thaigov.go.th/th/news/166476