生成AIを悪用して精巧な偽サイトを作る詐欺が、世界的に問題になっています。GoogleとFBIが関連するとされる詐欺グループへの対応を進めたと報じられ、改めて「サイトの見た目だけでは本物か判断できない」時代の自衛が求められています。
タイ国内で起きた事件としての報道ではありませんが、この手口は国境を越えて誰にでも及びます。タイで生活する日本人が、偽サイトやフィッシングを見抜くための実務的な確認ポイントをまとめます。
何が起きたか
Bangkok Postが2026年6月21日に報じたところによると、Googleは米連邦捜査局(FBI)と協力し、同社の生成AI「Gemini」を悪用して偽のウェブサイトを作成し、利用者から多額をだまし取っていたとされる中国系のサイバー犯罪グループに対処したとされています。報道では、AIを使うことで偽サイトを大量かつ巧妙に作れるようになっている点が問題とされています。なお、関与したとされる個人・団体の違法性や刑事責任は、捜査・司法手続きの段階であり、確定した事実ではありません。
在住者・旅行者への影響
AIの悪用により、銀行・配送業者・ECサイト・ビザ申請・投資・送金サービスなどになりすました偽サイトやフィッシングが、より本物らしく作られるようになっています。タイで日本人がよく使う銀行アプリ、ネット通販、荷物追跡、e-Visa、投資勧誘なども標的になり得ます。「デザインがきれい」「URLがそれらしい」だけでは、もはや本物の証拠にはなりません。
確認すべきこと
- リンクは踏まない。銀行・公的機関・ECは、メールやSMS、LINEのリンクからではなく、公式アプリやブックマーク済みの公式URLから自分でアクセスする。
- ドメイン名を一字ずつ確認する。本物に似せた紛らわしいドメイン(余分な文字・ハイフン、別の国別ドメイン等)に注意する。
- 金融・投資の勧誘は、SEC(証券取引委員会)やBOT(タイ中央銀行)の公式情報で登録・ライセンスを確認する。「元本保証」「高利回り」をうたう話は警戒する。
- ビザ手続きは、タイ政府公式のe-Visa等、正規ドメインからのみ行う。
今日または今週すること
- 主要な銀行・メール・SNSで二段階認証(2FA)を有効にする。
- パスワードの使い回しをやめ、優先度の高いものから変更する。
- よく使う公式サイトはブックマークし、検索結果の広告枠から開かない。
- 不審なサイトや被害に遭った場合は、タイ警察のオンライン犯罪通報ポータルや、ツーリストポリス1155に相談し、家族や周囲にも共有する。
本記事は報道に基づく一般的な注意喚起であり、特定の個人・団体の違法性を断定するものではありません。
情報源
- Bangkok Post(Google・FBIの対応に関する報道): https://www.bangkokpost.com/life/tech/3274184/google-fbi-target-chinese-scammers-using-gemini-ai-for-fake-sites
- Google 安全とセキュリティ(公式ブログ・一般向け資料): https://blog.google/technology/safety-security/
- FBI IC3(インターネット犯罪苦情センター・公式): https://www.ic3.gov/
- タイ警察 オンライン犯罪通報ポータル: https://www.thaipoliceonline.go.th/