タイの投資詐欺事件「フォレックス3D」の刑事裁判で、元運営者ら5人に一審有罪判決が言い渡されました。同事件で起訴されていた女優サヴィカ氏と母、兄には無罪判決が言い渡されました。

何が起きたか

Bangkok Postが2026年8月13日に報じたところによると、刑事裁判所はこの日、外国為替(Forex)取引を装った投資詐欺「フォレックス3D」事件について判決を言い渡しました。元運営者のアピルック・コーティ被告ら5人には一審有罪判決が下り、5人に対して合計49億1,100万バーツの支払いが命じられました。

各被告の刑期は名目上4万9,110年と報じられています。これは数千件の訴因に対する刑を合算した数字で、法定上限を適用した実効刑は今回確認した報道では示されていません。

同事件で起訴されていた女優サヴィカ「ピンキー」・チャイヤデート氏と、その母、兄の3人には一審で無罪判決が言い渡されました。サヴィカ氏は裁判で、自身は投資家の一人で、他人を勧誘したり勧誘報酬を受け取ったりしていないと主張していました。控訴の有無は本稿執筆時点で報じられておらず、判決は確定していません。

事件の背景

The Starとタイ特別捜査局(DSI)によると、フォレックス3Dは2015年11月から2020年9月にかけて、外国為替取引で得たとする利益の60〜80%を還元し、元本も保証すると説明して出資者を募っていました。実際には説明したFX取引を行っていなかったとして起訴され、9,800人以上が総額24億8,000万バーツ超を投資したとされています。DSIは2019年、多数の被害相談を受けて捜査を始めました。

消費者への影響

タイ証券取引委員会(SEC)はForex 3Dを無許可の証券・デリバティブ事業者などとしてInvestor Alertに掲載しています。投資勧誘を受けた場合は、商品に応じてSEC Check Firstやタイ中央銀行(BOT)のLicense Checkで事業者の登録・認可を確認してください。著名人との関係、元本保証、異常に高い利益還元の説明は、許認可や運用実態の裏付けになりません。

情報源

- Bangkok Post「Court acquits actress Pinky in Forex-3D Ponzi case」

https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3301160/court-acquits-actress-pinky-in-forex3d-ponzi-case

- The Star「Thai court acquits actress Pinky, mother and brother, convicts five others in multi-billion-baht Forex-3D case」

https://www.thestar.com.my/aseanplus/aseanplus-news/2026/08/13/thai-court-acquits-actress-pinky-mother-and-brother-convicts-five-others-in-multi-billion-baht-forex-3d-case

- タイ特別捜査局(DSI)「Forex-3D事件の捜査資料」

https://www.dsi.go.th/th/Detail/9da5b21aa2befc18fb6fe739174d0e7d

- タイ証券取引委員会(SEC)「Investor Alert: Forex 3D」

https://market.sec.or.th/public/idisc/en/Viewmore/invalert-det?CaseID=0021&CaseYY=2562

- タイ中央銀行(BOT)「FOREX投資・投機プラットフォームに関する注意喚起」

https://www.bot.or.th/th/news-and-media/news/news-20220919.html