タイ南部スラータニー県コサムイ島で、パレスチナ国旗の掲示をめぐる個人間の対立がSNS上の脅迫や警察対応に発展しました。地元治安当局は、イスラエル人男性とフランス人男性双方のビザ取消・国外退去を県委員会に諮る準備を進めていますが、現時点で処分は決定していません。
何が起きたか
Khaosod EnglishやThe Thaigerによると、動物施設「Samui Exotic Park」でイスラエル人旅行者とフランス人経営者の間に口論があり、その後、経営者がパレスチナ国旗と歓迎の看板を掲げました。島内で飲食店を経営するイスラエル人男性が旗の撤去を求めましたが、経営者は応じず、両者のやり取りがSNSで共有されて対立が拡大しました。
関連する脅迫の申告を受け、警察がイスラエル人男性を訴追し、コサムイ県裁判所が罰金5,000バーツと2年間の執行猶予付き判決を言い渡したと報じられています。
当局の対応
スラータニー県の内部治安維持コマンド(ISOC)副責任者ティティポン・インワサ大佐は8月22日、個人的な対立がコサムイの治安や観光に影響し、宗教・民族間の緊張に広がることへの懸念を示しました。当局は仲裁を試みましたが不調に終わり、県委員会が両者のビザ取消と国外退去を検討できるよう情報をまとめている段階です。警察は8月15日以降、施設や両者の住居周辺に警戒のための検問を設けています。
外国人への厳格対応方針
タイ内務省は2026年5月、法律違反やタイ人への威圧などが確認された外国人旅行者に対し、法執行とビザ取消・国外退去を含む厳格な対応を取るよう全国の地方当局に指示しました。プーケット県も深刻な事案では滞在許可を取り消す「ゼロトレランス」の方針を示しています。今回のコサムイの事案は処分決定ではなく、この方針の下で県委員会が審査する前段階です。
情報源
- Khaosod English「Surat Thani seeks visa revocation for Israeli, French nationals over Palestinian flag dispute」
- The Thaiger「Israeli, French men face visa revocation over Koh Samui dispute」
https://thethaiger.com/news/national/israeli-french-men-visa-revocation-koh-samui-dispute
- The Thaiger「Israeli fined, sentenced over death threats against Koh Samui zoo owners」
https://thethaiger.com/news/south/israeli-fined-sentenced-death-threats-koh-samui-zoo-owners
- Nation Thailand「Interior Ministry orders crackdown on unruly tourists」
https://www.nationthailand.com/news/policy/40066002
- 画像: コサムイ島の資料写真(Vyacheslav Argenberg / Wikimedia Commons、CC BY 4.0)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Koh_Samui,_Beach,_Thailand.jpg