タイ食品医薬品局(FDA)と警察は2026年9月11日、ノンタブリー県バーンヤイ郡の住宅を捜索し、未登録の減量関連注射製品や関連器具を押収しました。製品は「Haus of Peptide」としてオンライン販売されていたと報じられています。

何が起きたか

Nation Thailandは、FDAと首都圏警察が9月11日に発表した内容として、押収品の価値は5,200万バーツ超だったと伝えています。Bangkok Postも、未登録の注射ペンや関連品が住宅で見つかり、販売網は約1年にわたりオンラインで注文を受けていたと報じました。

警察の説明では、保護者から「娘がオンラインで購入した製品を注射し、健康被害を心配している」という相談があり、広告アカウントや販売拠点の確認につながりました。販売者側の刑事責任や製品の実際の成分は、当局の調査と検査で確認される段階です。

背景・なぜ重要か

タイでは、GLP-1受容体作動薬などの注射薬が糖尿病治療や医師管理下の肥満治療に使われる一方、SNSやオンライン販売で「痩せる注射」として広がることが問題になっています。FDAは2026年1月にも、こうした注射薬の不適切使用や無許可販売に警戒を呼びかけ、医師の評価と処方なしに購入・使用しないよう注意を促していました。

今回の押収は、単なる美容商品の摘発ではなく、登録されていない注射薬がオンラインで流通し、購入者が自分で体内へ投与してしまうリスクを示しています。注射製品は成分の真偽だけでなく、無菌性、保管温度、使用期限、濃度、希釈方法の誤りが健康被害につながるおそれがあります。

利用者への影響

タイで美容クリニック、減量外来、オンラインショップを利用する人は、薬の登録番号、処方の有無、医師・薬剤師の説明、販売者の許可を確認する必要があります。価格の安さ、SNSの口コミ、配送の手軽さだけで注射薬を選ぶのは危険です。

すでにオンライン購入品を使って体調不良がある場合は、製品名、外箱、ロット番号、購入先、使用量を記録し、医療機関に相談してください。疑わしい広告や販売を見つけた場合は、タイFDAの相談窓口や地域の保健当局に情報提供できます。

情報源

- Nation Thailand「Thai FDA reports over 52m-baht peptide haul on September 11」

https://www.nationthailand.com/news/general/40070949

- Bangkok Post「Illegal weight-loss products worth B50 million seized」

https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3318470/illegal-weightloss-products-worth-b50-million-seized

- タイ食品医薬品局(FDA)公式サイト

https://www.fda.moph.go.th/home

- NBT World「FDA Warns Against Misuse of Weight-Loss Injection Pens」

https://thainews.prd.go.th/nbtworld/news/view/1740862/?bid=1