タイ国鉄(SRT)取締役会が、南部を走る複線化鉄道3区間の事業費増額案を承認しました。2025年11月に南部で発生した洪水を踏まえ、浸水対策などを計画へ追加します。
何が起きたか
Bangkok Postによると、SRTのアナン・ポニムデーン総裁は、南部複線化計画(第2期)の事業費を1,227.2億バーツへ引き上げる案を、SRT取締役会が承認したと明らかにしました。従来案の事業費1,044.7億バーツから、182.5億バーツの増額となります。対象は、チュンポン〜スラートターニー、スラートターニー〜ハジャイ分岐〜ソンクラー、ハジャイ分岐〜パダンブサール(マレーシア国境の町)の3区間です。
増額の理由
事業費の増額は、建設費の上昇に加え、2025年11月に南部で発生した洪水を踏まえ、ハジャイ周辺で繰り返し発生する浸水への対策を計画に反映したことが理由とされています。
区間ごとの規模
従来案では、チュンポン〜スラートターニー間(168km)が約304.2億バーツ、スラートターニー〜ハジャイ分岐〜ソンクラー間(321km)が約662.7億バーツ、ハジャイ分岐〜パダンブサール間(45km)が約77.7億バーツと見積もられていました。増額後の総事業費案は、今後、内閣の承認を受ける必要があります。
今後の見通し
SRTは内閣の承認後に入札へ進み、手続きには約5か月かかるとしています。着工時期や開通時期は本記事の時点で決まっていません。SRTは2029年までに全国の複線区間を約3,000kmへ広げる計画で、今回の南部3区間もその一部です。
情報源
- Bangkok Post「Flood risks push up rail budget: SRT」
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3300802/flood-risks-push-up-rail-budget-srt