タイのエネルギー省は、家庭用LPG(調理用ガスボンベ)の価格を現行水準に維持するため、石油基金から支出する補助単価を引き上げたと発表しました。家計や飲食店の急な負担増を抑える措置ですが、基金は大幅な赤字を抱えています。
何が起きたか
Bangkok Postによると、石油基金からの補助単価は1kgあたり7.22バーツから9.86バーツへ引き上げられ、家庭用LPGの標準15kgボンベの価格は423バーツに維持されます。同紙は価格上限を3か月間、10月31日まで適用すると報じています。タイ石油基金事務局(OFFO)は8月3日付で新しい基金徴収・補助単価の告示を掲載しました。
基金の負担
LPG価格は家庭の調理費に加え、飲食店の仕入れコストを通じて食品やサービスの価格にも影響します。エネルギー省は生活費への影響を抑える目的で基金を使う一方、8月7日時点の基金全体の赤字は718億バーツに達したとBangkok Postに説明しました。OFFOが公表した8月2日時点の推計では、基金全体の赤字は697億8,200万バーツ、うちLPG勘定の赤字は394億5,300万バーツでした。
在住者・事業者への影響
自炊する在住者や、ガスを使う飲食店は、標準15kgボンベの基準価格について当面の急な値上がりを避けられます。配送料や販売条件は店舗によって異なる場合があるため、実際の請求額は購入先で確認してください。10月末以降の価格は今回の報道だけでは決まっていません。エネルギー省やOFFOの次回発表が判断材料になります。
情報源
- Bangkok Post「New LPG subsidy strains fuel fund」
https://www.bangkokpost.com/business/general/3298304/new-lpg-subsidy-strains-fuel-fund
- タイ石油基金事務局「燃料基金管理委員会告示124/69」(2026年8月3日)
- タイ石油基金事務局「石油基金の財政状況」