タイ東北部を流れるメコン川沿いの県で、大雨と川の増水による浸水リスクが続いています。ナコンパノム市内では8月9日朝の豪雨で道路や住宅が冠水し、当局が排水作業にあたりました。
何が起きたか
Nation Thailandなどの報道によると、タイ北部から隣接するラオス北部にかけて停滞するモンスーンの谷の影響で、8月9日早朝からナコンパノム県で激しい雨が降り続き、市内の雨量は107.9ミリに達しました。排水が追いつかず、市内の幹線・生活道路が冠水し、住宅や商店、飲食店にも水が流れ込んだと報じられています。県の防災当局は軍と協力して大型排水ポンプ8台をメコン川への排水地点に稼働させ、住民には土のうを配布して24時間態勢で監視にあたりました。
メコン川沿い7県への警戒情報
水文情報研究所(HII)と国家水資源局(ONWR)によると、メコン川の水位は8月8日から12日にかけて、チェンライ県チェンセーンからウボンラチャタニ県コンチアムにかけての区間で1.0〜1.5メートル上昇する見通しです。Nation Thailandの8月9日付報道では、防災減災局(DDPM)がメコン川の水位上昇への警戒対象として、チェンライ県、ローイ県、ノーンカーイ県、ブンカーン県、ナコンパノム県、ムクダーハーン県、ウボンラチャタニ県を列挙しました。ONWRは関係機関と各県に対し、住民への周知、水位の監視、川での移動や活動への注意喚起を求めています。
北部県への緊急速報(セルブロードキャスト)
Thairath Englishによると、DDPMは8月9日、チェンライ県、ブンカーン県、メーホンソン県、ナーン県、チェンマイ県を対象に、携帯電話への緊急速報(セルブロードキャスト)を送信しました。内容は大雨による鉄砲水・土石流・土砂崩れへの警戒を呼びかけるもので、低地や斜面付近の住民に対し、家財や車を高所へ移動させる、電化製品の感電に注意する、高齢者や寝たきりの人の避難を手伝う、当局や地域リーダーに助けを求めることができる、といった具体的な行動を呼びかけています。
増水が続く地域での注意
Nation Thailandはメコン川の水位上昇が8月12日まで続く見通しを伝えています。Thairath Englishは、ブンカーン県の低地では8月10日から14日にかけてメコン川があふれる可能性があるとのDDPMの警告を報じました。ナコンパノム市内については、Bangkok Postが報じた時点で排水作業と24時間態勢の監視が続いていました。対象地域に滞在・訪問する予定がある人は、河川沿いや低地のルートを避け、DDPMや各県の最新情報を確認してください。携帯電話の緊急速報を受け取った場合は、家財や車両の移動、停電・感電への注意など、示された行動をとってください。
情報源
- Nation Thailand「Heavy rain raises Mekong levels and flood risk in Northeast Thailand」
https://www.nationthailand.com/news/general/40069593
- Thairath English「DDPM Sends Cell Broadcast Alerts for Heavy Rain in Several Provinces, Urges Flood and Landslide Precautions」
https://en.thairath.co.th/news/local/2951695
- Bangkok Post「Nakhon Phanom flooded, South on alert」
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/3298879/nakhon-phanom-flooded-south-on-alert